野鳥

キジとは|日本の国鳥の特徴と生態

キジとは|日本の国鳥の特徴と生態

結論:キジ(雉)は日本の国鳥に指定されている大型のキジ科の鳥で、オスは緑色の光沢がある美しい羽と長い尾、赤い顔が特徴です。メスは全体的に茶色い地味な羽色をしており、オスとは見た目が大きく異なります。北海道を除く日本各地の草原や農耕地に生息し、繁殖期にはオスが「ケーンケーン」という大きな鳴き声と翼を打ち鳴らす「母衣打ち(ほろうち)」で存在をアピールします。

キジとはどんな鳥か

キジ(学名:Phasianus versicolor)は、キジ目キジ科に分類される鳥です。日本固有種で、1947年に日本鳥学会によって「国鳥」に選定されました。選定の理由としては、日本全土(北海道・沖縄を除く)に広く分布していること、美しい姿を持つこと、古くから日本の文化や物語に登場してきたことなどが挙げられています。

分類 キジ目キジ科キジ属
全長 オス:約80cm(尾が長い)/メス:約60cm
生息地 本州・四国・九州の草原、農耕地、河川敷、低山(北海道には基本的に生息しない)
指定 1947年、日本鳥学会により「日本の国鳥」に選定
保護区分 狩猟鳥(環境省の狩猟鳥獣に指定されており、一部地域では狩猟対象になっている)

キジの特徴

オスとメスの見た目の違い

キジはオスとメスで見た目が大きく異なる鳥です。オスは緑色や銅色の光沢のある美しい羽を持ち、顔には赤く大きな肉垂(にくすい)があります。尾羽が長く伸びるのも特徴です。一方でメスは全体的に茶色や褐色のまだら模様で、地味な色合いをしています。この違いは、メスが地面に巣を作って卵を抱く習性があるため、周囲の枯れ草に溶け込んで外敵から身を守る保護色になっていると考えられています。

鳴き声と母衣打ち(ほろうち)

キジのオスは繁殖期になると「ケーンケーン」という大きく甲高い鳴き声をあげ、縄張りを主張します。この鳴き声の直後に、翼を素早く羽ばたかせて「ドドドドッ」という音を鳴らす「母衣打ち」と呼ばれる行動を行うことがあり、これはメスへのアピールや縄張り宣言の意味があるとされています。なお、日本には古くから「キジが鳴くと地震が起こる」という言い伝えがありますが、これは科学的に完全に実証されたものではなく、あくまで言い伝え・観察経験に基づく説として扱われています。

キジの生態・行動

キジは飛ぶことよりも歩く・走ることを好む鳥で、外敵に襲われそうになった際も、まずは走って逃げようとする習性があります。ただし危険が迫ると、短距離であれば勢いよく飛び立つこともできます。雑食性で、植物の種子や若葉、昆虫類などを地上で採食します。基本的には単独またはつがいで行動し、繁殖期のオスは複数のメスを従える一夫多妻的な行動を取ることが知られています。

キジが見られる場所・時期

キジは北海道と沖縄を除く日本各地の、開けた草原や農耕地、河川敷、低い山の林縁部などで見られます。特に繁殖期にあたる春(3月〜5月頃)は、オスの「ケーンケーン」という鳴き声が観察の大きな手がかりになります。人里近くの田畑にも姿を現すことがあり、早朝や夕方に活動が活発になる傾向があります。

キジにまつわる文化・言い伝え

キジは日本の物語や文化に古くから登場してきた鳥です。代表的なものが昔話「桃太郎」で、桃太郎が鬼退治に向かう際、犬・猿とともにキジが家来として同行します。三者の中でキジが選ばれた理由には諸説ありますが、雉が古くから神の使いとされてきたことや、勇敢に戦う鳥というイメージが関係しているという説があります。また、キジは古事記や日本書紀にも登場するなど、日本人にとって古くから馴染み深い存在です。

キジと同じく「幸運を運ぶ」「縁起が良い」とされる鳥について詳しく知りたい方は、鳥が縁起物とされる理由|幸運を運ぶ鳥たちもあわせてご覧ください。

まとめ

・キジは1947年に日本鳥学会によって「日本の国鳥」に選ばれたキジ科の鳥

・オスは緑色の光沢がある羽と長い尾、赤い顔が特徴。メスは保護色の地味な茶色

・繁殖期のオスは「ケーンケーン」の鳴き声と「母衣打ち」でアピールする

・北海道を除く日本各地に生息し、桃太郎など日本の文化にも古くから登場する

よくある質問

キジはなぜ日本の国鳥に選ばれたのですか?

1947年に日本鳥学会が選定しました。日本全土(北海道・沖縄を除く)に広く分布していること、美しい姿を持つこと、桃太郎などの物語を通じて古くから日本人に親しまれてきたことなどが理由とされています。

キジのオスとメスはどう見分けますか?

オスは緑色の光沢がある羽と長い尾、赤い顔の肉垂が特徴で一目で見分けられます。メスは全体的に茶色いまだら模様で、地味な色合いをしています。

キジは北海道にもいますか?

キジは本来、北海道には自然分布していない鳥です。本州・四国・九州が主な生息地とされています。

キジの鳴き声で地震がわかるというのは本当ですか?

「キジが鳴くと地震が起こる」という言い伝えは古くからありますが、科学的に完全に証明されたものではありません。あくまで言い伝え・経験則として知られているものです。

参考:環境省 鳥獣関連統計、日本鳥学会公表資料をもとに作成。生態・分布に関する情報は今後の学術知見の更新により変わる可能性があります。

鳥モチーフのおすすめ雑貨

各画像をクリックするとCreemaの商品ページに移動します。

鳥の箸置き(野鳥シリーズ:カワセミ)
カワセミ
¥1,800
鳥の箸置き(野鳥シリーズ:ジョウビタキ)
ジョウビタキ
¥1,800